テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム、の略称です。
基本はキャラクターを作成し、様々なカードや駒を使ってキャラを動かし、
多様な技能で様々な事件を解決したり、敵を倒したりして一つのストーリーを楽しむ、
ローカルゲームです。
必要な物は主に紙とペン、ちょっとした小道具とダイス。そして基本ルルブ。
そこに遊ぶ人と進行役が居れば始められます。
とは言っても、始めるまでの経緯が大変なのは、経験者なら誰もが知っている現実なのですが……。
しかしその分、奥深さや多様性などを知り、見識も広がる、とても経験値の高いゲームです。
他者との対話によって進められていく、その時限りの特別な物語を体験できるのは、
このゲームだけでしょう。
またの名を「卓」と呼びます。セッションをする事を「卓を囲む」とも言います。
一つのセッションにつき、数時間~半日ほどの時間が必要とされます。
システムやシナリオによる差はありますが、非常に手間と時間がかかるので、
大抵は事前に募集をかけてメンバーを集め、場所を確保し、
朝から夕方まで休憩を挟みつつ楽しむのが定番です。
が、これはオフセッション、つまり対面型の場合です。
オンセッションというものがあり、こちらはスカイプなどのネット通話を利用した上で、
どどんとふなどのネットアプリケーションを使ったものは、また少し違います。
確実なネット環境と互いのスケジュール調整、
プレイ時間や休憩の取り方なども変わってきますので、どちらが自分に合っているかは、
やってみないと分からないでしょう。
遠方などで会えない、対面は怖い、などの理由でもオンセは活用されます。
詳しい事はネットで調べてみましょう。
オフセの場合、ご飯なども一緒に食べる事が多く、個人的なコミュニケーションも取りやすいです。
地元の方が居ると、美味しいお店なども知ってたりします。
打ち上げもあったりと、意外とメリットが多いです。
移動時間や手段などがあれば、後は一緒に卓を囲む方々に勇気を持って挨拶するだけで、
きっと楽しい一日が始まる事でしょう。
複数回に分けて、シナリオを進めるセッションです。
長期的かつ間が空くので、諸事情などで途中で流れる事もあります。
が、それ以上にキャラクターの成長を長く見守れたり、
進めていった先の結末に単発セッションよりも感慨を与えたりと、
中々に味わい深い方式です。
オンセもオフセも共通で、メンバーのスケジュール調整がかなり必要になります。
間が空くとリマインドも必要なため、各自メモをしっかり取っておくといいでしょう。
オンセの場合、どどんとふで最後にログのコピーをメモなどで残すというのも手です。
シナリオもその分重厚なものになるので、GMは負担が大きくなりやすいですが、
慣れていけば処理なども上手くなれる、成長の大きいものとなるでしょう。
なお、設定はやはり盛り込み過ぎない方が賢明です。
どうせ後から色々付け足せますので、最初は見守りながら動かしてみましょう。
ルールブックの略称。よく旅行雑誌と間違えられる。基本ルルブはGMならば所持必須。
PLも出来れば持っていた方がいいです。
高いものから安いもの、大きいものから小さいもの、国産から海外輸入まで、
多種多様なシステムがあります。
初回プレイでまたやりたい、と思ったら買っておいて損はないでしょう。
サプリメント、いわゆる追加ディスクのようなものです。こっちだけだと遊べません。
リプレイが入っているものや、GM用、個別の世界観専用など、
システムによって数や種類が違います。
特にクトゥルフなどはすごい数が出ているので、必ずしも全て揃える必要はないでしょう。
必要になったら買う、程度にしておいてください。
サイコロの別名です。
よく「2d6」や「1d100」などの表記を見かけますが、
これは「2個の6面ダイスを振る」「1個の100面ダイスを振る」などの意味を示します。
ダイスは様々な種類があり、大体使われるのは6、10、20あたりです。
特に10面ダイスは二種類あり、100面ダイスの代わりに使用される事が多く、
二桁のダイスと一桁のダイスに分かれています。
6面ダイスは多くの場所で販売されていますが、それ以外は専門店で買うか、
通販を利用するかになるでしょう。
地方の方は通販一択がほとんどかと思われます。お値段も様々です。
見た目も面白いものや綺麗なものなどありますので、コレクションしている方も居る程です。
なお、ダイストレーというものがあり、これは最近だと百均にも出るようになりました。
これがあると便利ですので、初心者の方は、まずは百均に足を運ぶのもいいかもしれません。
ちなみに完全な透明サイコロはお勧めしません。
色付きの透明か、無地のものを選ぶのがいいでしょう。
ダイスはほとんどのシステムで使用します。
設定を決める時、判定をジャッジする時、ダメージの量を決定する時など、
とにかく様々な場面で必要となります。
他人の物と混ざらないように、プレイ中は気を付けましょう。
ゲームマスター、の略称です。システムによっては呼称が変わります。
シナリオを進行する司会役として立ち回るので、準備などが必要になります。
また、様々な決定権を持ち、臨機応変に対応する事になるでしょう。
大変ですが、やりがいは十分にあります。
相性次第ではこちらの方が得意、という方も居る程です。ただし!
「基本ルルブは確実に所持、使用する」
これが大前提ですので、しっかり守って下さい。
サプリメントは必要とあらば買っておきましょう。
シナリオは自作しても、サンプルでも、誰かが作ったものでも、何でもOKです。
楽しい時間をPLの方と共有しましょう。
プレイヤーの略称です。PCと混同しないように気を付けましょう。
シナリオの中にPCを作成し、それを動かすのがPLです。
設定など色々盛り過ぎると、後で大変なのでさっくり程度にしておくのが無難。
人によってスタイルは変わりますが、演技型と説明型に大体分かれます。
前者はセリフ回しなどを多用する事でキャラクター性を強められますし、
後者は「このキャラは○○なので○○したいです」など、
第三者目線で行動を主張出来るのが強みです。
積み重ねでスタイルが分かってくるので、最初はしたい方をやっていくといいでしょう。
楽しむのが一番なので。
プレイヤーキャラクターの略称です。PLと混同しないように気を付けましょう。
シナリオの中でPLが動かすキャラクターです。いわば分身のようなものです。
最初に色々と決定した設定で動くので、矛盾などが無いように気を付けて下さい。
GMや他のPLに突っ込まれる事もあるかもしれません。
他のPCとの関係なども密接になるので、色々と考えて行動する事になると思いますが、
それを経てこそPCの深みも出るものです。
独断専行はあまりお勧めしませんので、随時、GMや他のPLと相談しながら動かしていきましょう。
なお、ロストした際は心の中できちんと弔ってあげてください。
ルルブにおける、その内容です。
ゲームの特性、世界観、キャラクターの技能など、様々な要素が含まれます。
これを理解しないと矛盾が生じたり、進行に不具合が出たりするので、
GMはしっかり読み込んで把握しておきましょう。
PLも所持しているなら、開始前に読み込みましょう。
特に初プレイなら、ざっくりとでも世界観を理解していると、やりやすさも違います。
システムの中で行われる、ストーリーです。卓を囲む上で最重要とも言えるかもしれません。
シナリオには大抵、エンディングがいくつか用意されており、
PCの行動や判定次第で結果が変わります。
それ以外にも個別のエンディングが用意されていますので、
出来るだけハンドアウトの使命などを達成出来るよう、頑張って下さい。
シナリオは基本ルルブやサプリにあるサンプルシナリオの他、
誰かが作成した非公式シナリオもあり、基本的には無料配布されています。
もちろん有料の物もありますので、GMは気に入ったものがあれば、どんどんやっていきましょう。
PLも一度やったものでも、PLのメンバーが変われば結果も変わる事が多いので、
ネタバレに配慮しながらどんどんやっていきましょう。
ただし、GMによっては「初見のみ」と明示する事もありますので、気を付けて下さい。
ハンドアウト、の略称です。
大体のシナリオに付属している、PLが担当するPCの説明、設定資料となります。
とはいっても複雑ではないものがほとんどなので、
それを元にPCを作成し、動かしていくのが基本的な流れとなります。
それぞれPL同士で相談して決めていくのがいいでしょう。
初心者の方は割と主役を任されたりしますが、気張る事無く、
そのキャラクターを動かしてみてください。
主役を演じる事でTRPGを知りやすい、というのもあります。
ハンドアウトは事前に明示される事が多いので、やりたいものを選ぶといいでしょう。
ちなみに他の方と被った場合、別のものを選ぶか、譲れなければ交渉してみるのも手です。
仮にちょっと苦手なものを選ぶ事になった場合でも、最大限楽しむ心が大事です。
それに、また同じシナリオを遊ぶ機会があるかもしれませんよ。
ざっくり言うと、PCの死亡あるいは消滅といった、
今後二度と使えなくなってしまった状態を示します。供養してあげましょう。
条件はシステムやシナリオによって違いますが、
救済措置などもあるので、あまり恐れずに行動していった方が後悔も少ないと思われます。
時には多少の無茶さえも、シナリオを盛り上げるスパイスとなりますよ。
システム次第では、ロストしてしまったキャラが敵として現れる、なんて美味しい事もあります。
かつて仲間であったPCとの対峙、など胸の躍る展開さえ期待できますよ。
あまり未練を残さず、次のPCを愛してあげましょう。
基本ルルブに大抵載ってる、最初から色々と決まっているキャラクターです。
一から作りたい人には向きませんが、
初心者でTRPGを試しに遊んでみたいという人にはお勧めです。
使いやすいので、システム初見で選ぶ人も多いです。
選択肢はそれなりにあるので、お好きなものを使ってみましょう。
慣れたら一から作ってみるといいですよ。
もちろん、サンプルが無いものもあるので、その時は経験者PLやGMに尋ねながら作りましょう。
不備があれば、ちゃんと指摘してくれますので。